健康の価値も体重も

先週、友人のSさんと電話をした。月一程度のペースで、わたしたちは午後3時から小一時間、電話で話す。そう書くとなんだか重い、義務っぽさがあるが、そうではなくお互い都合のいい時間やタイミングを探していったらこうなった。あと昼顔っぽさもあるけど、Sさんは遠くに住む大事な友人、それ以上の関係はない。昼顔をご存知ない方は周りのアラサー以上の人間に聞いてみてほしい。ご存知の方は「あれがもう9年前!?」とゾッとしてください。

 

電話は、こうして決まった相手とそこそこ頻回にしていても、毎回最初はペースを掴めない。0.5秒差で話し始めてしまって「げん「元気ですか?アッすみません」いや全然、元気です」「それはよかった、わたしも元気です」と立て直した直後に「そっちはお天気どうですか?」「寒いです、そっちは?」「寒いですよ〜今朝「やっぱ寒いんだぁ〜アッごめんなさい!今朝、なんですか?」みたいな天丼をやってしまう。顔が見えないからなのか、でも話していると段々チューニングが合ってきて、同時に話してしまうこともなくなるからよくできている。そうして話は近況報告へと向かう。

 

Sさんは11月に、ご夫婦+3歳児の家族全員でインフルエンザにかかってしまったらしい。わたしは子どもの病気や発熱をほぼ土石流だと思っているので、それを聞いただけでSさん一家が土石流に押し流されてしまったように感じて打ちのめされた。でももう元気だそうで何より。そちらはお変わりないですか?と聞かれたので、一週間まるまる鼻風邪をひいた果てに副鼻腔炎になったことを話した。Sさんは風邪の終わりにいつも鼻水が黄色くなって顔が痛くなると言うので、それは蓄のう症かもしれません、と耳鼻科で聞いたことを受け売った。

 

年が明けたら、用事のついでに我が家に立ち寄ってくれることになっているので、その日のなんとなくの流れも話す。実は去年も同じように会える予定があったのだが、Sさんちの子が直前に発熱、うちに寄ってもらうことはできなかった。絵に描いたような子連れあるある、というわけで今回はリベンジ戦だ。子の体調不良なら仕方がないと諦めもつくが、最近は親の方がなんの前触れもなく風邪をひいたりするから油断ならない。当日に向けて体力作りをしようか、と半ば冗談、半ば本気で言い合う。

 

またわたしの近況として、最近できた友だちと飲みに行って飲み過ぎ、久しぶりに家に帰ってきて吐きました、という話をした。近況として語られるものとして、かなりどうしようもない部類の話だ。それはさておき、この新しくできた友だちというのがなかなか体育会系で、彼女は最近イラっとしたらスクワットをすることにしたらしい。そしたらめっちゃスクワットすることになってさ、痩せるかもー、と笑っていたが、わたしはイライラの発散方法だけでこうも違うものかねと衝撃だった。断言するがわたしは、運動なんてできるだけしたくない。しないで済むなら、しない。イライラしたらチョコ一個食べちゃお〜ぐらいなもんである。わたしとは思考のベクトルがバキバキに逆を向いていていっそ清々しい。その話をSさんにもして同意を得、でも結局健康のためには適度な運動、日々の体力作りが大事なんですよねと遠い目になった。電話なので見えないが、多分Sさんも同じ目をしていたと思う。

 

この「全ての話題が「健康第一」に回収されていく」現象、めっちゃ加齢を感じる。アラサーともなると、みんなそうなのか。いずれそうなるのかな、と漠然と思ってはいたものの、想定より10年ぐらい早い。わたしは今年からQPコーワゴールドを飲み始めたけど、これも想像より全然早かったし全然効かない(やめちまえもう)。これでは20年後の話題として想定されている「親の介護」も、もっとずっと早いのか。こわ。

 

ところでSさんとわたしには、健康のために(我が家は節約のためにも)ヨーグルトメーカーでヨーグルトを作って食べている、という共通点があるので、いつも風邪や健康の話になると「ヨーグルト食べてます?」「毎日は食べてないかも」「食べてるのにひいた」とも言い合う。でも実は、わたしはかなり長いことヨーグルトが好きじゃなかった。理由は簡単で、ボンドみたいだから。でも妊娠を機に高栄養で低カロリー、ということで食べるようになったら、あら不思議、美味しく食べられるようになった。なかでもナチュレ恵が好きだ。フルグラをかけて食べると美味しい。メジャーな食べ方かと思ったら、意外と人に驚かれ喜ばれるからお試しあれ。そのかわりカロリーも鬼増える。

 

あれ?でも産後、体調はめちゃくちゃ崩しやすくなったな。あれ?

 

あれ!?