ノートの中で

夫が娘を見ていてくれるというので、久しぶりにパンプスを履いてスタバへ向かったのが3時間前。先週飲んだフラペチーノが大変好みだったので今日もまたウフフ、と思っていたら店内は満席、風が強くてテラス席は考えられない。ガガーーンと放心状態で店の外に出たら、駐輪場に停めてあった自転車の群れがガシャガシャーンと全て倒れた。エッ神通力開花した?と思ってマスクの中で「戻れ」と呟いたけど効果なし。また風が強く吹いて、アニメみたい。



しばらく帰ってこないはずの妻があっさり帰ってきたことに夫は驚き、顛末を聞いて哀れんでくれ、ちょっと遠いコメダ珈琲に行ってきたら、車で送るから、と神提案をしてくれた。パアァ



娘が生まれてからわたしの車の中の定位置は助手席から後部座席になり、そうすると隣同士の時ほど会話はスムーズにいかない。何度も聞き返し聞き返され、ていると、なんかもう「なんでもない〜」と言って言われてしまう。実際何でもないんだけど、本当はちょっと寂しい。何でもないことを共有したい。あそこの食パン専門店が潰れて、ベトナム食材店になってたよ、とか。シェアハピしたい。これはなんの広告フレーズだった?コンビニ菓子かなんか?そして例えとして食パン専門店の廃業は適切か?不快に思われた方がいたら謝罪します。



そんな一抹の寂しさがある一方で、隣にいる娘が尊い。今やわたしは親バカを通り越してバカになってしまい、娘のことを「かわいさ世界遺産ちゃん」と呼んでいたりする。ほん怖。


そんなかわいさ世界遺産ちゃんの口元に手を伸ばすと、「息が湿ってて、ママ泣きたくなっちゃうよ〜」。夫になにそれ、と言われて逆に驚く。生き物の息って湿ってるよね?特に寝てる時。感じたことないな。ほんと!?わたしはあなたの息にも感じてるよ。あったかい、とかは思うけど。あったかくて、湿ってる。それが、すごく生きてるって感じがするじゃん。ちょっとよくわかんない。ええ〜それが幸せなのに〜。ごめんなに?なんでもなーい。


とかやりつつ送ってもらったコメダには無事着席できて、店員さんも感じが良く、初めて頼んだクロネージュをうわ美味、とムシャムシャ食べてしまって今に至る。シロノワールよりこっちが好きだ。今度からこっち頼も。